【フランス】女性すし職人が世界初のミシュラン一つ星獲得　快挙の裏にはガンで命落とした『“夫の場所“を守りたい』　一度は星を失ったパリのすし店　「星を取り返したい」女性職人の努力〈カンテレNEWS〉

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3564 回視聴・ 47いいね・ 2025/04/12

【フランス】女性すし職人が世界初のミシュラン一つ星獲得　快挙の裏にはガンで命落とした『“夫の場所“を守りたい』　一度は星を失ったパリのすし店　「星を取り返したい」女性職人の努力〈カンテレNEWS〉

2025年度版のミシュランガイド・フランスが3月31日に発表されました。その中で一つ星を獲得した女性すし職人に注目が集まっています。舌の肥えたパリジャンたちも「他の店と全く違う」と絶賛。世界で初めての快挙を支えた思いを取材しました。

フランス・パリにあるすし店が、女性すし職人が握る店として世界で初めてミシュランの星を獲得しました。
喜びを語るのは、パリの「鮨俊英」の職人・木村千鶴子さんです。
店は2021年に千鶴子さんの夫の俊英さんが開業し、翌年ミシュランの一つ星を獲得しました。
実はこのとき、俊英さんはある病気と闘いながら店を続けていました。

【木村千鶴子さん】「がんだったので、抗がん剤の治療を3日間ぐらいつけるのを3ヶ月に１回やってたんです。（家が）すぐ近くで、200メートルくらいの距離を10分15分かけてゆっくりゆっくり歩いて、カウンターに立っていた。握ってはいたんですが、ものすごいスローになって、すごい大変だなっていうのが分かってきた」

一つ星の獲得から3カ月後に俊英さんが亡くなり、その後、星を失いました。
俊英さんは、倒れる直前までカウンターに立ち、病院の集中治療室でも売り上げなど店の状態を気に懸けていました。

【木村千鶴子さん】「彼の最後の最後までのこの姿、やり遂げた姿を見て俊英の代わりになろうと思ったんです。すごいポジティブというか、やる気というか、すごい尊敬を感じて、それを見て、彼のこの場所を守っていこうかなと思ったんです」

千鶴子さんは俊英さんの意志を引き継いで職人として腕を磨き続け、3月31日、「2025年度版ミシュランガイド」で再び一つ星を獲得しました。女性すし職人が星を獲得したのは世界で初めての偉業です。
 
取材：原佑輔   
撮影＆編集：小林善     
   
撮影日 ：2025年4月1日   

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