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6661 回視聴 ・ 17いいね ・ 2024/03/11

三井のカーシェアリング(旧カレコ)で最近配車された現行スバルのハイパフォーマンスモデルです。
まさか、こんなモデルに乗れる機会がくるとは思っていなかったので、楽しみにしていました。

このクルマのポイントはDCTを超える変速機能をもつという新しいリニアトニック(CVT)とリアにトルク配分を割き、FFベースのAWDでありながら、後輪駆動に近い挙動を示すVTDーAWDを搭載した国内では唯一のスバル車であることです。また、排気量がこれまでの2000ccから2400ccとしたことで、低回転からトルクをだすことにより実用的な快適性を求めたモデルであろうことが予想できました。

実際、乗ってみての感想としては素晴らしいクルマだと思います。
特に関心したのはやはりスポーツトロニックとスバルが銘打ったあたらしいCVTはこれまでのCVTの既成概念を覆すほどの進化を遂げたといっても過言ではないとおもいました。そのくらい、これまでのCVTとは変速だけにかぎらないレスポンスや滑り感をほぼほぼ感じさせないレベルにまで作り込まれていたように思います。

また、VTD-AWDも以前ほどリア寄りにトルクをかけることはやめ、スポーティな味は一歩後退したという印象は免れませんが、決してアンダーになることなく、乗員全員に安心感を与える乗り味、それが今のスバルの目指す理想のクルマであることを具体化した者のように感じました。
乗り心地も今回のモデルは普通のコイルサスペンションですが、バネが適度にやわらかく、かつてのショックアブソーバーは動くけどそれを固いバネで収束させるといったものではなくなりましたね。

動画内でも言及してますが、現行レヴォーグも街乗りにおいては、それなりに快適な足回りを提供できていましたが、80キロを超える速度域から重いリアが上下に動くようになり、それがフロントサスの動きにも影響をあたえ、かつ、リアへのトラクションがかからないバランスのAWDであることも加味し、ステアリングをしっかり握っていないと、ちょっとした路面の荒れたところでクルマの向きが微妙に変化してしまうというバランスの悪さがありました。

今回のWRXではそのような不安感は一切なく、サスだけでなくボディでうまく路面をいなしながらかつ4輪でしっかりと路面をホールディングしていくのがとても好印象で特にリアが上方向に持ち上がらないセッティングがリアサスペンションがストラット時代の良きスバル車を彷彿とさせる安定感につい、興奮してしまいました。

ただ、このCVTとAWDを採用する車をもっと増やしてほしいというのが本当のところです。別にパワーやトルクがなくても恩恵は十分受けられるし、むしろ必要な領域で必要なトルクを使うのであれば、欧州車とも十分渡り合えるのではないかと思います。

やはり、他のクロストレック、フォレスター等にも言えますが、どうしてもCVTなのかスロットル制御の問題なのかスバル車は全般にアクセルを踏んだときに欲しいトラクションが得られないというのが私としては大きなウィークポイントに映っています。かつてGG2→GG9→GJ3→GG2と、インプレッサばかり乗り継ぎ、また4代目から2代目に先祖返りした理由についてはGJ3のパーシャルスロットルの反応の鈍さとリアトラクションの弱さにありました。GG9はリアにもトラクションがしっかりかかり、タイトなコーナーでも高速コーナーでも安定した走りができましたし、FFのGG2は荷重移動がしやすく、リアを動かしながら楽しく走れましたが、GJ3はリアサスに落ち着きがなくトラクションがかかりにくく、やはりステアリングで修正舵をあてながら、かつリアが沈むときにあわせて前もってアクセルを入れる(それもほぼ毎回ベタ踏み)儀式を要するクルマでしたが、SGP化された現在でもその動きは改善されたとはいえ、まだ残っている、というよりその動きを抑え込もうとしたセッティングになっていることに運転していて息苦しさを感じてしまいます。

しかし、今回のWRXにはそのような不安感は一切なく、ほんとに楽しく普通に走れることに歓びをかんじました。ただ、これが本当にWRXというネーミングでよいのかについてのみ疑問をかんじてしまいます。

せっかく快適且つそこそこ速く長距離高速移動も難なくできるマルチスペシャリティであり、ロードノイズを除けば静粛性もかなりのものです。
もっと、幅広い客層にアピールするマーケティングこそが必要ではないかな?現行型はデザイン含め賛否分かれていますが、そのスパルタンな外観と、結構飛ばしてもジェントルさを欠かさない走り味にちぐはぐさを感じてしまいました。

まじで、このCVTとAWDをメイン車種にも展開すればほかのスバル車も大きく変化すると思いますね。今のスバル車は安さを売りにしてしまうため、難しいのだろうけどMTをほぼ全廃してしまったのならちゃんとドライバーの意のままに走れるパッケージングをもっと徹底的に貫いてほしいなと思いました。

スバルWRX S4 スペック
全長×全幅×全高 4670×1825×1465mm
ホイールベース 2675mm
トレッド前/後 1560/1570mm
車両重量 1590kg
エンジン型式 FA24
最高出力 275ps(202kW)/5600rpm
最大トルク 38.2kg・m(375N・m)/2000~4800rpm

サスペンション形式(前) ストラット式独立懸架
サスペンション形式(後) ダブルウィッシュボーン式独立懸架
タイヤサイズ(前) 245/40R18
タイヤサイズ(後) 245/40R18
最小回転半径 5.6m

駆動方式 フルタイム4WD
トランスミッション CVT(無段変速車)
LSD ----
変速比 CVT 3.490~0.505
変速比 第1速 3.490
第2速 2.030
第3速 1.461
第4速 1.115
第5速 0.903
第6速 0.755
第7速 0.645
第8速 0.571
後退 3.393
最終減速比 4.444


タイヤサイズ(後) 245/40R18
最小回転半径 5.6m

www.goo-net.com/catalog/SUBARU/WRX_S4/10146540/

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