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京都文化博物館

チャンネル登録者数 432人

255 回視聴 ・ 3いいね ・ 2022/10/04

京都文化博物館総合展示「エンカウンター ふたつの個性」

basement #01 五劫のすりきれ
会場 京都文化博物館本館 総合展示(1階会場) 
会期 2022年9月24日(土)〜10月10日(月・祝)
※休館日 月曜(ただし10月10日は開館) 
作家 今村遼佑、小宮太郎
助成 文化庁「ARTS for the future!2」補助対象事業

五劫のすりきれ。よく知られた落語「寿限無」にも出てくるこの言葉は、下界に降りてきた天女の羽衣が巨大な岩の表面を撫で、岩が擦り切れるまでの時間を一劫とし、それを五回繰り返すという、ほとんど永遠に近い時間を意味します。私たちの日常的な感覚では、その時間の長さを想像することさえ難しいのですが、しかし興味深いのは、そうした途方もない長さの時間が、羽衣が岩を撫でるという私たちにも経験し得る出来事によって測られている点でしょう。すなわち、この言葉においては、日常的な事柄と非日常的な世界とが飛躍的に結び付けられているのです。
 本展を「五劫のすりきれ」と名付けたのは、今村遼佑と小宮太郎の作品もまた、日常的な事柄と非日常的な世界とを結びつけるものとして成立するからです。両者の作品は、私たちが日常的に目にする物にささやかな操作を施すことによって作られています。そうやって作られる作品は、私たちの慣れ親しんだ日常的な風景としっかりとつながりながら、その中に、いまここにあるものとは異なった時空間のスケールを持った風景を切り開きます。
 1階に新設されたスペースで、両者の作品と向かい合うとき、私たちはどのような風景を見るのでしょうか。ぜひご覧ください。

キュレーター 植田憲司、はがみちこ、安河内宏法
WEBサイト www.bunpaku.or.jp/exhi_kikaku_post/basement_01/
展覧会記録映像    • 【展覧会記録映像】basement #01 五劫のすりきれ  

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