
精神科医がこころの病気を解説するCh
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00:00 OP
01:03 精神科の治療
05:24 疲れにくい考え方とは?
10:21 心理的抵抗
12:10 心理的な問題以外のもの
14:47 主観2.0の状態とは?
本日は「疲れにくい考え方」と僕がよく話しているんですけど、これをもう一回再考したいなと思います。
「疲れにくい考え方にしましょう」と僕よく言ってるんですけど、初めて聞いた人はわかったようでわからないじゃないですか。
完璧主義はいけないんだろうな、理想が高すぎると良くないんだろうな、欲望に支配されると疲れやすそうだなととか、はっきり言葉で聞くとそういう風なイメージを持つんじゃないかなと思うんですけれども、もうちょっと詳しく深堀って考えてみても面白いんじゃないかなと思って今回動画を撮ってみようかなと思います。
■精神科の治療
まずはおさらいです。
精神科の治療とは何なのかと言うと、まず最初に「心は脳だ」ということを理解することですよね、前提は。
そして、その上でセルフモニタリングをする。
セルフモニタリングして、今感情的だな、疲れてるな、怒りっぽいなとか思うのであれば休むとか、場合によっては診断を受けて薬を飲むとか考えたらいいということですよね。
どれくらい休めばいいのかと言うと、マインドフルネスを目安にする。
ただ呼吸に集中するということを5分もできないのであれば、それはもう疲れきっているからとにかく今休みなさいよということだし、30分ぐらいできるのであれば、自分と向き合って計画を立て直そうよということになったりします。
あとはコンフォートゾーンに居過ぎないことですよね。
ちょっとストレスのかかるゾーン、耐えられるだけの努力をしていればいいので、学びと成長のところにいればいい。
これを意識して休みましょうよということになります。
心は脳だから、自分を見つめて、場合によって休んだりしましょうということなんだけれども、じゃあいま休もうと思ったら休めないわけですよ。落ち着かないんだよね。
ただ休めと言われても休まらないので、これには整理されてないといけないんだよね。
頭を休めるためには、休む場所、自分の知識や経験や今やるべきこととか、今の悩みごと考え事を整理して「ああ、こういう風にやっていけばいいんだ。じゃあ、そのためには今休めばいいんだ」という風になるんですよ。
そのために誰かといるとか、専門家に整理を手伝ってもらうとかしなきゃいけない。
頭の中が整理されていないとしっかり休めない。
で、そもそも疲れやすい考え方をしているんじゃないのという話ですね。
完璧主義だったり、欲望や常識に支配されていると疲れやすいので、疲れにくい考え方に変えていこうよということになります。
でも、疲れにくい考え方をするためには、今までの知識や経験をしっかり整理してもう一回、自分を作り直す必要があるので、これが大事よねということですね。
整理・明確化は自分一人でやることもできるし、カウンセラーと一緒にやらなきゃいけないかもしれないし、今僕が動画を撮っているようにアウトプットしながら整理することもあるし、色々なやり方があります。
整理しつつ休んだり、自分を作り直す、考え方を変えるということになります。
この流れを絶えずやり続けるというのが精神科の治療なんですけども、今回注目したいのはここですね。疲れにくい考え方についてちょっと考え直してみようかなと思います。
■疲れにくい考え方とは?
疲れにくい考え方って何?という話ですよね。
どうやって達成するの?
僕はどういう風に疲れにくい考え方に至るのかというのを、よく「主観2.0に至る」みたいな言い方で説明しました。
今までの考え方を変えていく、バージョンを変えていこうよ、2.0に変わろうよみたいな言い方をしたことがあります。
つまり、人間というのは客観視できていないんですよ。主観で物を見ているんですね、世界を。
主観的にしか物を見れないんですね。
自分の感情、知識、思い込みの影響を受けて、今の問題や現実を見ているわけです。
そこからやっぱり客観的に物事を見なきゃいけないんですよ。
お金が稼げないから生きていけないんじゃないか、自分は価値がないんじゃないかとか言うけれども、もうちょっと冷静に考えてみると、いや、お金なくても生活保護で生きていけるよねとか。
今そんなにお金を貯めなくても旅行に行くのやめたらお金が貯まるんじゃない?とか。
本当に美味しいものばっかり食べなきゃダメなの?
塾に行かないと本当に成績上がらないの?
無料のものとか使ったりとかしたらわりと成績上がる子は上がるよ?
痩せないと本当にダメなの?
痩せてないからあなたは恋人と別れちゃうの?
など、客観的に見ると全然違うことがわかるんですね。
だから思い込みがあったりするわけです。
でも、この客観的というのは結構辛いんですよ。
自分がそんなに優秀じゃないというか、不都合な真実を受け入れなきゃいけないんですね。平凡恐怖と言ったりもすることがあります。
自分が特別な人間ではなくて、どこにでもいるありふれたおじさんなんだ、ありふれたおばさんなんだっていうことを受け入れる。ありふれたただのガキンチョなんだ、男の子なんだ、女の子なんだ、老人なんだ、中高年なんだ。まあそういうことですよ。
どんなに偉い人でも、早稲田という土地柄だからいますよ、有名人、お金持ち、社長、ご子息とかいますけど、まあみんな一緒なんですよね。
一緒っていうとあれですけど、そこそこなんですよね。
だからどんなに賢くても人の2倍賢いことはあまりないですよね。よく思いますけど。
人の3倍4倍稼いでるからといって、その人が本当に人間として3倍4倍働いてるのか。それだけの価値があるのかというとそういうわけじゃなくて。
もちろん資本主義という前提だとそうなっちゃうこともあるんですけど、それはあくまで数字だけの問題なので。
大谷翔平が何10億、何100億稼いでいるからと言って、市の税収よりも多いかもしれないけれど、それだけの価値があるというものではない。
でも、この真実を受け入れられないという感じですね。
ここをどうにかして客観視することで自分の状況が分かり、新しい主観を手に入れる。
この2.0の状態が疲れにくい考え方になっていくことが望ましいということになります。うん、難しいね。
こんなことばっかり僕はよく言ってるし考えているので、僕にとっては何10年もずっと同じこと考えてるから。思春期ぐらいからずっとこんなことばっかり考えてるから。哲学とか宗教とか、そういうのが好きだから、精神医学とか好きだからサラっと喋ってますけど。
多くの人はそんなこと考えていないと思うので、わかりにくいというか聞いてるけど手応えのない感じになるんじゃないかなと思います。でもまあこういうことですね。
こういう風に現実を受け入れていくことを通じて、疲れにくい考え方に至るということになります。
■心理的抵抗
ただ、ここに行けないんですよね。なかなかここに行けないんですよ。
客観視したとしても、ポジティブに疲れにくい考え方にも行けないんですよね。
なかなか行けない。
この行けない感じ、行動に移せないとか行けないことを「心理的抵抗」と呼びます。
嫌なんですよ。受け入れられないんだよね。
それは誰だってそうだし、僕だってそうなわけです。
「あなたは癌ですよ」と言った時に、「あ、そうですかいつ手術ですか? 僕が死ぬのはいつでしょうか?」と冷静に聞く人なんかいないですよね。
必ず「本当にそうなんですか?」「嘘じゃないですか?」「あなたがやぶ医者なんじゃないですか?」「あなたが言うことはよくわかります。だけど、別の病院でちょっと検査させてください」とか否定したり、怒ったり。
もしくは悲しんだり。「僕はもう駄目なんでしょうか」と言って泣き崩れて、その場から動けなくなったりとか。
あとは「神様、どうにか私を助けてください」とか、「これから毎日神社に行くから助けてください」とか、いろんなことをやるわけですね。
それは別にガンの告知、死の受容だけじゃなくて、いろいろな場面でこういうことは起こります。
心理的抵抗を経て受容に至るんですけども、こういうことが知られていますね。
■心理的な問題以外のもの
あとは、心理的な問題だけなのかというと、最初の頃はそう思ってたんですよ。精神医学も精神科医もフロイトたちも。
だけどやはり現代においては、これは心理的な問題だけじゃないよねということがわかってきた。
それはつまり知的な問題ですね。境界知能とかも含めた知的能力の問題、知的障害、境界知能、そして発達障害、神経発達症の問題ですね。
そういうことからなかなかスムーズに理解できなかったりすることもある。
あとは科学リテラシーの問題ですよね。
知識があるようで、意外と皆ないという。一般教養、高校までの、中学までの一般教養とされているものがごっそり欠けている人たちがいて、そういう場合、陰謀論にはまってしまったりとか。
いますよね、陰謀論にハマっちゃう人たち。2、3割いると言われていますけど、そして何かしらの陰謀論を信じている人は5、6割いると言われているんです。
だからこのリテラシーの問題というのも馬鹿にはできない。
例えば医師であっても、医師は高学歴ですけど、政治の陰謀論とか経済的な陰謀論に引っかかっている人、たくさんいますよね。投資詐欺に引っかかってる人もいるんです。
それは何かというと極めてオーソドックスな政治リテラシーとか経済的なリテラシーが欠けているからだ、と言われています。
だから、心理的抵抗のみならず、ここら辺の問題があるから客観視に至れないということもあります。
というので、こういう抵抗感があるんだということです。
だからここのところをどういう風に抵抗を解除しながら、2.0に至るかというのが治療者の腕の見せどころで、それは信頼関係だったり、説明能力だったり、信頼感だったり、相性だったり、いろいろあるということです。
■主観2.0の状態とは?
主観2.0の状態はどういう状態なのかと言うと、現実を受け入れたということなんですけども。
つまり現実を受け入れた状態というのはどういう状態かというと、白黒思考ではまずないですよね。
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